この時期、毎日沢山のバラの花がらを切って捨てる。
例年、この花びらをせっせとジャムにして食べたり、お酒に仕込んだり、石鹸に仕込んだりと
活用してきた。
が、今年はそういう暇も気力も無く、
毎日ただのゴミとなって捨てられていく美しく香りのいい大量の花びらに、
微妙にフラストレーションが溜まっていた。
ところが、幼稚園にいつも持っていくしゅうたのミニブーケの花びらを
子供たちが色水に活用していると、先生から聞いた。
それならばと、花びらだけを袋いっぱいに入れて幼稚園に持っていかせた。
子供たちは、袋に顔を突っ込み、バラの香りを思いっきり嗅ぎ、
柔らかい感触を楽しみ、その柔らかい色を楽しんだ。
使っても使ってもまだまだあるバラの花びらを、ペットボトルに水と一緒に沢山入れて、
太陽にすかしてその色を眺めていた。
淡い色が多いので、決して色がそんなに水に出るわけではないが、花びら自体を楽しんでくれたようだった。
特に女の子に大好評だったらしい(笑)
しかし、しゅうたはそれで遊んでいなかった。
それでも、「
しゅうたくんが持ってきてくれた花びら! 」とみんなが嬉しそうに言ってくれて楽しんでくれているのが
どうやら嬉しいらしい、しゅうただった。
次の日も、こう言った(笑)
「今日もはなびら、もっていきたいな。」
人に喜んでもらう喜びを、ちゃーんと覚えたね、しゅうた。