子供たちが寝たと思った頃、
さやかが急に大声をあげて半狂乱になって目を覚ました。
が、目は真っ赤でうつろ、でも見開いていて、恐怖でおののいている。
手で布団を握り締めたり、振り払ったり、明らかに宙を見ておびえて叫んでいる。
「怖い!怖い!こわいぃぃぃーーーー!!!!」
「やだっ!やだっ!こわい!こわいっ!!顔がこわい・・!やだーーーーーっ!!!」
と叫びながら半狂乱だ・・。
話しかけても、耳に入っていない。
寝ぼけているのかと思って、揺すって起こそうとしても、変化なし。
目はぱっちりと開いている。
そして、叫びながら、何かから逃げるように「こわい!こわい!こわい!」といいながら
ムクっと起き上がり、寝室を逃げ回り、挙句の果てには部屋を走って出て行って、
階段を走って降りていった・・。
しばらくすると再び叫びながら戻ってきて、布団に入り、多少落ち着いた様子・・。
「怖いって、お母さんが怖いの?どうしたの?」
「ちがう・・・。はやくねたい・・・。」
疲れきった様子でぽそっと力なくそういうと、
再び真っ赤な目を見開いて何かを凝視していたが、手を握り締めていたら
コテッと寝てしまった。
まるで何かに取り憑かれているか、何か幻覚か幽霊か何かが見えているような、
気が狂ってしまったかのような異常行動。
そばに居るだけでも、恐怖が伝わってきて、こちらまでものすごく怖かった・・!!
最後に手を握り、顔を触ると、なんだか熱い感じ。
もしかして熱があるかも。
まさかと思って、ネットで調べたら、
まさに同じような行動が
インフルエンザの異常行動 と一致した。
とうとうインフルエンザ発症か!?
ぼちぼち我が幼稚園でも流行りだして来ているところだ。
予防接種は打ったものの、逃げ切れなかったのか・・。
明日から長い看病の日々が始まる予感。
インフルエンザの異常行動 読売ONLINEより