先日、留学生の女性と英語で話して感じたこと。
「育児用の英語と普通の英会話は違う」
まともに、英語で話すなんて機会は何十年ぶりだろうか。
そういう機会を与えてくれた友人に感謝している。
旦那と付き合いはじめてからは、旅行に行っても、まったく旦那任せにしてしまって
喋らなかった。
日本では、恥ずかしさが先にたち、会社でも国際電話がかかってきそうな電話は
なるべく避けていた。
そう、まったく英語環境に居なかった私。
ここ数ヶ月間、英語で育児を始めたといっても、
子供に対して話す言葉って、考えて見て欲しい、大人同士の会話で使えるものは案外少ないのだ。
だってね、
[Let's change your Diaper. オムツ替えようね]
[Don't ~ ○○しちゃダメ!]
[Come to mommy. おいで。]
[Put your arm through. 腕通して]
[Arms up! バンザーイ!]
[There's a car coming! Watch out! 車が来るよ、気をつけて。][Stay back! 下がってなさい]
[Hurry up! you'll be late. 早く!遅れちゃうよ。]
[Open your mouth. お口あけて。]
[How weather today? Look up! The sun is hidding behind the clouds.
今日の天気は?上見てごらん。太陽さん、雲に隠れてるね~。]
こんな調子ですよ、そうなんです。
ほとんど命令形だったり、一緒に何々しよ~とか、○○しちゃ、ダメよ!ってなものが多いんです。まあ、それに、天気だったり、魚や鳥がいるよ、とかその程度。
大人同士の会話には全然役立ちません(笑)
初対面の人に、命令してちゃ、いけないしねえ。
会話の内容だって、全然カブらないでしょ?
先日はとっさに、言いたいことを英語に出来なくって、
家に帰って冷静になってから、ああ、あれはこんな簡単な表現で表現できたのに!とか、
もっとこんな話題も聞けば良かったとか、英語の文章を頭に浮かべながら反省しきりだった。
それでも、こんなに英語環境に居ない私が、
子供に英語を使っていても、果たして大丈夫か。そんな疑問はかなり吹き飛んだ。
英語で育児をしている親は、結構これは不安に思っているのでは?
それが、子供の英語教材を聞いているせいか、かなり耳は慣れてきたのか、
単語が分からないもの以外は、案外聞き取れたのが意外だった。
それに、案外通じるものだ。
ちゃんと、どうにかこうにかでも、コミュニケーションが取れていたのに一安心。
まあ、彼女もこちらの英語のレベルに合わせて、表現を考えてくれたり、ゆっくり話してくれたりしたんだろうけれどね。
それでも、コミュニケーションが取れるところに意義がある。
さやかたちにも、決してネイティブな英語でなくていいから、
何かやりたい事が出来たとき、世界に興味があるとき、国境を越えて友人を作りたいとき、
言葉の壁が少しでも少なく、英語が出来ないことが、その足かせにならないようにと願っている。
私も、この壁がなかったら、もっと違う世界を生きていたかも知れないと思うことがあるからだ。
可能性を自ら狭める必要はないし、子供たちには、その可能性を存分に発揮して欲しいと願っている。
それを使うかどうかは本人の問題。
日本企業に居ても、普通に生活していても、今は英語が必要になるときもある。
それだけでもいいと思っている。
あとは本人しだいなのである。
でも、出来るだけのことはしてあげたい。
そして、一緒に自分も成長して行きたいと考えている。
今日さやかにこういった。
「さやかが、英語がんばってるから、おかあさんも追いつけるように頑張って勉強するね!」
そうしたら、さやかがこういった。
「うん!さやかも、おかあさんに追いつけるように、もっと英語がんばるね!」
同じ目標に向かって、親子揃って楽しみながら、頑張って行きたいと感じた一瞬であった。