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祈り
ほんの数日前のこと。
幼稚園のお迎えから帰宅して
家族でお昼ゴハンを食べていた。

そこに携帯電話の着信音。
しばらく気付かず、焦って取る。

相手は近所のさやかの幼馴染のAちゃんのママさんからである。

「今、Rが吐いたあとケイレンしてるんだけど!どうすればいい!?」

「え!?」

「あ、ケイレンはおさまってきた・・。病院どこにいけばいいのかな・・。」

RちゃんとはAちゃんの妹である。
前日に「熱があるから、予防接種はやめておいたほうがいいよね?」ってメールを
もらっていたので、熱が38度くらい出ていたことは知っていた。
それに、ケイレン時間も短かったし、熱性ケイレンだと思って、そういう話をした。
(しかし、ケイレン事態は体験したことがなかったので、ちゃんとしたアドバイスが出来なかった)
病院も救急でいつも小児科の居る病院のアドバイスもした。
彼女は熱性ケイレンも知らなくて、
ケイレンするRちゃんの様子を見て、パニックになっていた。

その数分後、また携帯電話が鳴る。
あの後、寝ていた旦那を起こして、救急車を呼んでもらったので
今救急車待ちだという。
Rちゃんの様子も一段落した様子で、少しほっとしたようだった。
そして私もほっとした。




ところが、その後の展開は驚くものだった。
即入院。
数日経っても、定期的なケイレンも熱も収まらず、
更に強い薬を投入。
病名は「細菌性髄膜炎」。
対処が遅れたりすれば、死亡したり、
知的障害や運動障害などの後遺症が残るかもしれない重い病気だ。
原因の細菌が何かはまだ検査中であった。
いつケイレンが始まるか分からないので、夜中も交代で不眠不休で子供を見つめる。
数日後に会った彼女は、目の下に殴られたような真っ青なクマが出来ていた。

病室に子供は入れない。
うつる可能性もあるからだ。
4歳のAちゃんは、妹が入院したことも理解している。
でも両親が妹に会いに行くと聞けば、一緒に行きたがるので
彼女たちは「仕事に出かける」と行って、病室に出かける。
Aちゃんの心のケアも気に掛けていた。
なるべく負担をかけないように、ストレスを掛けない様にと悩んでいた。

子供達を遊ばせながら、話をしていると、彼女に病室の旦那さんからの電話が。
持ってきて欲しいものがあるという。
ということで、急遽、Aちゃんと近所のTくんも誘って我が家で夕ご飯を一緒に食べながら
お母さんを待つことにしてもらった。

今までに無いぐらい、良い子にしているAちゃんを見て、
状況を察して、迷惑をかけないようにしている様に見えて、心が痛んだ。
食事後、子供達で楽しそうに遊んでいるのを眺めて、
少しでも楽しい時間を提供できて嬉しかった。

Rちゃんはまだ戦っている。
うまくいけば2週間程度で退院できるはず。
しかし、今のところ状況は甘くはないようだった。
誕生日を前にして、にこにこと歩く姿を見ていたところだった。
愛想が良くて、いつも笑い返してくれた。
元気な声も聞いたばかり。

そのRちゃんは、この5月のはじめに1歳の誕生日を迎える。
病室で1歳を迎えることになってしまったね。

残念だけれど、それよりも
一日も早く、抗生剤が効いて
後遺症もなく無事に帰ってきてくれることを
祈っている。

あのケイレン最中の一本の電話で、私の気持ち的には
すっかり当事者の仲間入りをしてしまっているのだ。
ほんとうに、ほんとうに、
この祈り、届きますように。
by gie_bog | 2005-05-01 00:02 | Other
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by gie_bog
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