結婚したての頃、
私達は海外出張の方の築2年の住宅に
社宅扱いで住まわせてもらっていた。
お隣には、2世帯で住んでいるKさんというお宅があった。
同世代の20代の若い夫婦と、結構年配のご夫婦。
おじいさんは、ちょっと一癖ありそうな怖そうな方。
おばあさんとは、庭で草取りなどしていると良く話した。
若夫婦は、旦那さまは普段は無口っぽいが話してみると話しやすく、
奥さんにいたっては、とても気さくで良い人だった。
ここに住んでいたのはたったの2年間。
でも色々な面白いエピソードがある。
毎朝、洗濯物を干す担当は多分おばあさんだったのだろう。
いつもおばあさんが洗濯物を干していた。
その干し方がすごいのだ。
5件横並びに家が並んでいて、行き止まりになっている構造だったのだが
(我が家が、一番奥だった)
その庭と道との境のフェンスに、洗濯物を干すのだ。
それも、クリスマスシーズンのショーウインドウさながらに、
斜めだったり、定期的に並んでいたりと、
ディスプレイされているかのように洗濯ばさみで留めてあるのだ。
それも一番目立つところに、干してあるのがなんと!
お嫁さんの下着である。
毎日毎日、お嫁さんのショーツやブラジャーを、
斜めにかわいくディスプレーしながら干してある、その様子を見ては、
同情の涙を流さずにはいられなかった私だが、
本人がどう思っていたかは、残念ながら確認できていない。
お姑さんに悪気があるのか、ないのかも不明なのだ。
しかし、そこにお姑さんのらしき下着は干してなかった。
あれから、9年以上が経とうとしているが、
未だあそこには、毎日お嫁さんの下着がディスプレイされているのだろうか、
そんなことが気になってしまったのであった。
そして、お嫁さんの下着は、変わらずまだ小さなカワイイショーツなのだろうか。
デカパンのディスプレイは、また景観が違ってきそう
なんて考えるのは、余計なお世話だね(笑)